――――………… 夢をみた。 「…ん……」 額に温かい何かがある。 頭、撫でてくれてるんだ。 ……だれ? 「……そ…う…?」 手が止まる。 爽だ。 夢でも爽なのか、私は。 「…いっちゃ…やだ…」 また私の髪を梳く爽の手。 「……そばにいて…」 そして、また手が止まる。 爽の呼吸の音が近くに聞こえた。 爽の声が、する。 「……ごめん…愛」 そう言って私の唇に熱を宿して、 夢のなかの爽は消えていった。