俺様!何様?執事サマ!?




…………ミハネ?


美羽って、だれ?




「美羽……」




ちがう。

私、美羽じゃないよ?



私の頬に手が添えられる。

近くにいるのに、爽が見ているのは、私じゃない。

『美羽』だ。





――チュ





美羽って人が誰なのか、頭のなかはそれだけで



キスをされても、ドキドキもなにも、しなかった。