・・・次の日もバイトだったため、学校からそのまま焼肉屋へ向かう。
高校の制服着たままバイトに行く。
見つかることを恐れないあたし。
厳しくて有名なうえに、1学年700人を超える超マンモス校。
いつどこに、この高校の関係者が歩いていたっておかしくないのに。
そんなことよりも、昨日の田中さんの言葉が不安で不安で仕方なかった。
「おはようございます。」
と、店の扉を開き、昨日教えてもらった更衣室へと向かい、バイト着に着替える。
・・・どうやら、今日は田中さんはいないみたいだ。
それだけで、ちょっとホッとした。


