そんな説明を受けて、すでにうんざりなあたし。
だって。
茶髪だし。
耳たぶどころか、軟骨にピアス開いてるし。
パーマかけてるのに、ゴムで髪の毛束ねたくないし。
とにかく、規則にことごとく違反している身なり。
「このビデオ見て、面接キャンセルする人はご退出ください」
そんなアナウンスが。
そこで退場していったのは、金髪のお兄ちゃんただ1人。
うんざりはしていたものの、退出するタイミングを逃した。
「それでは、順次面接していきます」
そう言われて、1人ずつ面接開始。
授業サボって損したなぁと携帯をいじりながら待つ。
緊張感ゼロ。
すでにやる気なし。


