気持ちだけはあっても、見つかるものじゃない。 月日だけが流れていき、カナの怪我も治りこの日の記憶も次第に薄れていった。 事件の当日に来た警察官もそれっきりで、何か進展したのか。 それ以前にちゃんと探しているのかもわからない。 店からそう離れていない交番で、あくびをしている警察官を見ると怒りを覚えた。