【短編】4年後の素直

私は、敦と壁際に移動し話し始めた。


「てか、湊太が父親になるとはな。」


「でも、つきあって6年になるんだよ。」


「のわりに、デキ婚は湊太らしいな。」


「それは、思った。」


私は、敦と話しながら視線を感じたので見たら....


南だった。


敦も南をチラ見した。


「おまえ、彼氏は?」


「いるわけないでしょ。」


「いつから?」


「あれから。」


南を見ながら言った。


「南、めちゃくちゃ、ひきずってるぞ。」


それは、嬉しい。


「あとさ。
お前、両親のこと言ってなかったんだな。」


もしかして....


私は、不安そうに敦を見た。


「言ったよ。
俺は、おまえらで幸せになってもらいたいから。」


敦のおせっかい。


「私はね。」


「おまえは、頑張り過ぎなんだよ。」