「俺の好きな人、彩乃だけど?」



「…ッ//…何冗談言って…んっ!」




な、なにこの感触…。

口になんか柔らかいものが…。

まさか…。



そう思って目をあけた…。

翼の顔が…こんな間近に…。



キスってこんなんなんだ。

なんか何も考えられない…。


「…んっ//…」



苦しくなってきたよ。



「苦しかった?」



やっと唇を離してくれた。
あたしは小さく頷いた。


恥ずかしくて顔が見れない…。



「彩乃、顔あげて。」



あたしは俯いたまま。


「顔あげないと、またキスするよ?」



その言葉を聞いてあたしは顔をあげた。



「彩乃の気持ちが聞きたい…。彩乃は俺の事どう思ってる?」



「…分かんない。…分かんないよ。」




「そっか。無理して答えなくていいよ。いつでもいいからさっ♪」



そう言って頭を撫でてくれた。