「実衣奈!!実衣奈ってば!!」
教室をでた実衣奈の後ろ姿に叫ぶ。
それでも返事はない。
「実衣奈!!無視しないでよ!!」
ちょっとキレ気味になったアタシは、実衣奈の腕をつかんだ。
「ちょっと!!さわらないで、、」
実衣奈も、しつこいアタシに少しキレて手を振りほどこうとする。
でも、さっきのケガを思い出して途中で止め、
「ごめんね。今は一人にさせて。」
と、優しく取った。
でも、止まることなく進む実衣奈。
見たことのない、悲しい姿。
「、、っとに、どうしたらいいの、、、、??」
アタシはその場にしゃがみ込んで泣いた。