「、、、な!、、、な!!」
 、、、なにか聞こえる。
「ひ、!陽菜!!」
 、、、アタシを呼んでる??
「陽菜!」
目を開けると、視界はさっきと違って綺麗にうつってる。
今にも泣きそうにアタシを起こしていたのは、さっき叫んだ華那だった。
「華那、、。」
「本当にごめんね!アタシ、あのときどうかしてたね、、、、。」
アタシのコトバを遮って言った。
「華那。いいの。もう。」
「でもね、アタシ、実衣奈に文句言っちゃって。本当に、アタシどうかしてる。
実衣奈にも、謝らなきゃ、、。本当に、どうしよう。」
「華那?こんなコト、小学校以来だね。」
「うん。」
華那は、小学校に入学してからすぐはよく、こんなことがよくあった。
精神状態が悪くなって、それに嫌なことが加わって、ああいうことがおこる。
でも、高学年では全然なくなって、もう、忘れてた。
「華奈。もう、いいでしょ?」
「ママ、、、。」
「ごめんね。陽菜ちゃん。」
「ママ、どこ行くの?」
「病院よ。」
華那は、お母さんに連れられて病院に向かった。

少し休んだらラクになったから、教室に戻った。
「陽菜ちゃん!大丈夫??」
あんまり話したことのない女子が心配してくれた。
「ああ、うん。大丈夫。ありがとね。」
にっこり笑って返した。
そしたら、クラスの女子一人が言った。
「ちょっと-。けがさせた本人はぁ-??」
「ああ、華那のこと??さっき、病院に行ったよ?」
そしたら、実衣奈が、言った。
「頭、おかしくなってたもんね-。」
「ちょっと!実衣奈!!」
「何にもしてないのにさ-、ケンカ売るとかマジありえないんですけど-。」
「実衣奈!!アンタ知ってるでしょ??ああいうこと、よくあったじゃん!
小学校の時!」
「覚えてないし-。第一、嫌いだったモン。」
は??あんなに仲良くしてたのに??
「あ-あ。アホくさ-。」
そう言って実衣奈は教室を出た。