『朝里ありがとうじゃまずは友達からで。』



そういって真人が私の手をそっと握った。



私は恥ずかしくて俯く。



『朝里俺を見て。俺は朝里のそばにいつもいて、


朝里を守るから、どんな時も俺を信じてほしい。


辛い時困った時一人で悩まないで、


何でも俺に話してほしい。

俺朝里に約束するから、俺は朝里の幸せの為なら何でもするよ。


俺の気持ちに答えてくれてありがとう。』



真人の優しさが嬉しくて、私はもう一人じゃないって思えた。



「真人ありがとう。私今心が壊れそうなの。


研吾君の事もあるけど、パパの私に対する愛情が怖い。


パパが私を縛りつけようとしてる。


パパは好きだよ。


でも私ずっとパパとはいられない。


こんな事思う私って悪い子なの。


真人私の見方でいてね。


一人にしないで!」



何故か涙が溢れる。



『朝里泣かないで、お父さんの話し詳しく聞かせて。

朝里と付き合うようになったら、


朝里のお父さんにも会って挨拶したいから。


朝里は何も心配しなくていいよ。』



真人が大人に見えた。