「朝里ちゃんは好きな人いるの?」



今までそんな事聞かれた事がなかったから驚いた。



私の好きな人。



研吾君しか浮かばなかった。



「うんいるよ。でも10才も年上だから、私だけの片想い。」



以外だなって言ったのは武田君だった。



「武田君何で以外なの?」



『あのさぁ、俺たちも朝里って呼ぶから、朝里も俺たちの事名前で呼んでほしい。』



分かったよと私は返事をした。



「真人は私に好きな人がいるのが以外だったの? 」



真人が笑う。



『違う、朝里にはもう彼氏いるって思ってたから。


朝里に片想いなんて似合わない。』



何それ?



「私恋とか分からなくて、パパ以外に好きな人ずっといなかったの。


でも入院した時私の事凄く心配してくれた、優しい看護師が好きになったみたい?」



三人が呆れた顔をして私を見た。



『好きみたいって、自分で分からない訳? 』



私は頷いた。



「でも多分好きだよ。又会いたいし、


研吾君の事考えるとドキドキする。」



真人がいきなり私を抱き締めた。



驚いて動けない私。