朝里が研吾君の部屋を見たいと言うので、



今日は朝里を僕のマンションに連れて来た。



今日の朝里は大人ぽくて、一緒に歩いていても、とても中学生とは思えない。



「ねぇ研吾君今日の私どうかな?頑張ってオシャレしたんだよ。」



『凄く素敵だよ。僕の彼女にしたいくらいだよ。』



朝里がニコリと笑い、「じゃ私を研吾君の彼女にして。」



朝里どうしたの?



『朝里は彼女の意味分かってるの? 』



「分かってるよ。私パパより研吾君が好きだよ。


これって恋なんでしょ?」


俺は答えに困ってしまった。



朝里は可愛い僕の妹みたいな存在。



僕が間違っていたのだろうか?



僕はどう答えるべきなのか悩んだ。



僕には彼女がいる。



亜衣ちゃんの時のように、はっきりと言うべきなのだろうか?。



なのにその言葉がでなかった。



でもこの時僕には彼女がいると言うべきだった。



後で後悔する事になる。



朝里が僕の事を好きだなんて思ってもみなかったから。