この気持ちはなんなのだろう。



研吾君と一杯話したいし、聞いてもらいたい。



辛かった虐めにあった時の話しも研吾君になら話せる。



そして又研吾君にギュって抱き締めて貰いたい。



研吾君の腕の中が心地よい。



「研吾君ギュってして!」



え、驚いてる研吾君。



何だか可愛い。



「ほらさっきしたみたいに、こうやってギュってしてみてよ。」



中々やってくれない。



研吾君どうしたの?



私の事嫌いになったの?



研吾君が笑った。



『朝里恥ずかしくないの?男の人に抱き締められて?』



恥ずかしいってどんな気持ち?



「ギュってされると安心するの。私は一人じゃないって思える。



夜眠れない時パパにギュってして貰ったけど、



この頃パパしてくれなくなった。」



研吾君が又難しい顔してる。


「朝里パパにギュってされた時、パパ朝里に何かしなかった?」



中学に入ってからはないから、



小学生の頃そう言えばあった。



「パパにギュってしてもらうと、パパが私にキスした。」