研吾君私の本当のパパを知っているのだろうか?



たけど聞くのが怖かった。


『朝里気分悪いなら言って?』



《違うの。私の本当のパパを研吾君は知ってるの? 》



『朝里は知りたいの?』



《ううん知りたくない。私のパパは宮本浩輔だから。》



『だったら、朝里知る必要はないよ。』



《それでいいの研吾君。》


『ああ、それでいい。無理して知る必要はないよ。』


《そうだよね。良かったありがとう研吾君。》



研吾君が私を抱き寄せた。


『朝里に渡したいものがある。』



《渡したいもの? 》



研吾君から渡されたもの、それは真人からの手紙だった。



『今日の朝真人君が僕の所に持って来た。


朝里に渡してほしいって。』



研吾君が病室から出て行く。



私は勇気を出して真人からの手紙を読んだ。



最初から涙が溢れた。



私は真人にこんなに愛されていたんだ。



真人ありがとう。



真人大好きだったよ。



でもごめんね。



私の隣にいてほしいのは研吾君だけなの。