「すいません。大丈夫ですから、どうぞ案内を続けてください。」



早く、見学者たちからの好奇の視線を逃れたくて、差し出された手をさりげなく避けながら、案内を催促した。




おじさんはチラチラこちらを気にしながら、案内に戻っていった。



その隙に、私は順路を逆に進み、外に逃げ出した。