キーンコーンカーンコーンキンコンカンコーン

「高崎兄妹ー.遅刻。」
あと、50くらいで生徒指導の西田先生が叫んでいる。


「うわー.間に合わなかった」

「お前らふたり昼休みに生徒指導室に来て反省文だ!」

「「えー.嫌だよ」」

「おー!相変わらずハモるなー 笑」

「「うるさいなー」」

「またハモってるぞ!しかも、手を繋いで仲良く登校か?」

「あー.まだ手を繋いでいたんだ 笑」

「西田先生!仲良くて羨ましいでしょ?笑」

「ハイハイ、羨ましいよ。昼休みちゃんと来いよ。」

「はーい」

「ぢゃあ、早く教室行け!」

「はーい」

「手!離して行けよ。」

「わかりましたー.」

聖と手を離した。
教室は双子なのに一緒のクラス。

ガラガラ。
「おぉー、高崎兄妹。おはよう。」

1番最初に挨拶して来たのはお調子者の藤村晃(あきら)通称.あきちゃん