それから、15分くらいしてドアが勢いよく開いた。 ――――ガラァッ 『恋菜ッ!!』 椋介が息をきらして病室に入って来た。 「椋…介ぇ……」 『大丈夫かッ?!』 「うん…」 『どうしたんだよ?何かあったのか??』 ……もう、 我慢できなかった。 近付いてきた椋介に 思い切りだきついた。 「逢いた…かったよぉ………椋介ぇ……」 涙がまた、溢れる。 『恋菜…』 『抱き締め返して』 なんて欲張りは言わないから。 ……どうか、 拒絶しないで…。 ずっと… こうしていたいよ……