身体が軽くなった。
痛くて眼を開けられないけど、わかる。

リクがアタシから離れた事。



「わかればいい」


あがった息と共に発した言葉にやっと苛立ち、悲しみ、怖さが込み上がってきた。



フローリングの上に横たわるアタシを残し、寝室に入って行くリクの足音がかすかに聞こえた。