「てかさァ?時間的に喧嘩する時間じゃないよね~?」



冬が再び質問をしてきた。



「別に良いんじゃね?どうせ暇だし?
てか、冬の人数かぞえる癖まだ持ってんの?」


あたしは、未だに寝転んだ状態で
話した。



「だってさ?何か確認したくならない?
せっかく勝ったんだから人数かぞえて去ってくぞっ!的な?
多ければ、もっと有名になれるかもだし?」


冬が純粋な目をあたしに向けた。


喧嘩をする度に冬は、負かした人数を知りたがる。


さっき、あたしに冬が聞いた『人数』ってのも
もちろん、今日負かした人数って事。


「どんな考え方だよっ!てか、あたしだって
そんな覚えてらんねぇよ。
それに、人数かぞえるのめどくさくね?
どんどん増えていってんだから...」


「え~っ!」


「じゃあ...。負かした奴ら絶対チーム
入りにくんだからさ?その時に数えれば良いじゃん?」



「そっかァ!」


冬がやっとで納得した顔をした。