妹なんていらない

よろよろと重い足取りで進路指導室まで戻ってきた。


ああ、ツッコミ一つ我慢できないだなんて、なんつー哀れな体質…




「先輩、どうしたんですか…?」



「千鶴…男にはやらなきゃいけないときがあるんだ」



「あ、男のプライドってやつですね!?
先輩、かっこいいです!」



いいえ、ただのツッコミです。




「ところで、雨宮は?」



コップを使っている勇人にたずねるのは癪だが、仕方あるまい。


今現在、こいつに聞く以外に中の様子を知る手段はないんだからな。



「だからコップを使えと………」



「断る。
俺は自分の耳で聞く」




こいつの情報はあてにならない。



仕方なく俺はドアに耳を近づけた。


すると、かすかにだが中の会話が聞こえてきた。