「………ジャマ」




そう言って妹は俺をよけて一階へ下りていく。



何故俺を押しのけないでわざわざよけるのか?



そんなの決まっている。



俺に触れたくないのだ。




ああ、今なら娘に"お父さんの服と一緒に洗わないで!"って言われた父親の気持ちがわかるぜ、ちくしょう。




相変わらずかわいくない妹だ。



兄の威厳なんてあったものじゃない。



あいつ、俺のことなんて、部屋のほこりくらいにしか思ってねぇんじゃねぇか?





…まあ、どうでもいいけどよ。