「なんか、最近は高橋くんの周りが騒がしくなったよねぇ」



「しみじみと言っているが、お前もその一人だと言うことを忘れるなよ?」



「きゃあ!

高橋くん、ハーレム宣言だなんて…だ・い・た・ん♪」



「なっ……!」




雨宮の一言で再びクラス中の視線が俺に向けられる。



ええい、いまいましい。


いつになったらこいつの冗談を冗談と受け取るようになるんだ、お前らは。



「まあまあ。

高橋くんもさ、趣向を変えて楽しめばいいじゃん」



「疲れるだけなんだが………?」



はっきり言おう。


俺はこの一年で確実に寿命が縮んだ。




「疲れる…ね。

高橋くんもお堅いなあ。

こうしてられるのも、後少しなのにさ………」



「え?」




〜〜〜♪




すると突然、校内放送のアナウンスが鳴った。




『三年の雨宮薫さん。

至急、職員室まで来て下さい。

繰り返します。

三年の雨宮薫さん。

至急、職員室まで来て下さい』