妹なんていらない

「お前さ…
そうやって妄想すんのは構わないけどよ、

本当に結城と進展できんのか?」



結城のこととなるところころ表情を変え、どぎまぎする美波。


このままじゃまともな会話ができるようになることなんて永久にきそうもない。


これでどうやって恋人関係になろうというのか。



「で、でもほら!

私、結城くんと手つないだ!!」



「泳ぎの練習で手をひいてただけじゃねぇか」



「それは…そう、だけど………


………って、あああぁぁーーー!!!!」




会話の最中、急に美波が大声をあげた。



何だ?


また何かあったのか?




「せ、せっかく結城と手つないだのに、さっそくあんたの手に毒されてるーーーーー!!!!」



「ぶっ飛ばすぞこら!!!!

てめぇは俺のこと何だと思ってやがる!!!」




いくらなんでも毒されてるってお前…


そりゃ言い過ぎだろう…