俺の言葉に対し、美波のやつは急に目つきを変えた。
さっきまでだるいだるいだるーいだったやつが一瞬にギラッと火のついたように言葉をまくしたて始めた。
「人間は生物学上、何類?」
「は?
ああ…えっと………ほ乳類」
「そう、魚類じゃない。
人間はほ乳類。
イルカなんかとは違って泳ぐ必要なんてない」
「お、おい…」
なんだなんだ?
いったいどうしちまったんだこいつは。
そんな心配をよそに、美波は何かに取り憑かれたかのように言葉を続けた。
「そもそも陸上生物が海に入るだなんておかしいのよ。
海?水?不要よ、ふよー」
「人間の体の七、八割は水…」
「黙れ」
「…………」
俺、弱っ!!
なんだこの圧力!!
さっきまでだるいだるいだるーいだったやつが一瞬にギラッと火のついたように言葉をまくしたて始めた。
「人間は生物学上、何類?」
「は?
ああ…えっと………ほ乳類」
「そう、魚類じゃない。
人間はほ乳類。
イルカなんかとは違って泳ぐ必要なんてない」
「お、おい…」
なんだなんだ?
いったいどうしちまったんだこいつは。
そんな心配をよそに、美波は何かに取り憑かれたかのように言葉を続けた。
「そもそも陸上生物が海に入るだなんておかしいのよ。
海?水?不要よ、ふよー」
「人間の体の七、八割は水…」
「黙れ」
「…………」
俺、弱っ!!
なんだこの圧力!!

