時を越えて君に

「そういや聡史のやつが言ってたな…」




湊は、高校からの親友、聡史のことを思い浮かべていた。




『人間は何かを吐き出さなきゃ生きていけない生き物なんだ』




そう言われたときはよく意味がわからなかった湊は、ただ頷くだけだったのだが、今ならよく分かる。



つまりは我慢ばかりでは生きていけないとゆうことなのだろう。



今の湊に言うならば、光熱費を抑える努力は認めるが、勉強の効率が上がらなければ意味がない、と言うことになる。




(うまいこと言うよなぁ、あいつ………)




「仕方ねぇか…」





小さく呟き、湊は宿題を手早く片づけた。