時を越えて君に

ニコニコしながらその輪っかを湊に見せてくる。



表情は自信に溢れていて、顔で、どうだ!と言っていた。




………しかし、




「………ただの時計じゃねぇか」



「ち、違いますよう!!!

これはれっきとしたタイムマシンなんです!!!」




(なんです………と言われてもなあ………)




湊は困ったように頭をかき、少女がつけている輪っかに視線をうつした。



輪っか、と言っても、それはほぼ間違いなく時計だった。



ただ、巻きつく部分が金属で出来ていて、少しアクセサリー性の強い物だった。




「………タイムマシン…ねぇ」



「ほ、本当なんです!!!

信じてくださいよぅ!!!」




少女の瞳がうるっとなった。



直感的に、ヤバい、泣かれる、と湊は思った。