時を越えて君に

「お願いします。

今、西暦何年なのかを教えてほしいんです」




少女は身を乗り出してたずねてきた。



結構かわいい、などと思う暇さえ与えずに顔を近づけてくる。




「い、今は2008年だ!」




やっとの思いで口を開く。



それほど湊と少女の距離は近くになっていた。



そして、少女は湊の言葉を聞くと、口元に手を当て、何やら考え込みだした。




「誤差…?

でも、そうなると………

ううん、そんなはずない………

となると、やっぱり時空の歪みに引っかかって………」




「…………」




湊は改めて思った。



こいつは変な女だ、と。