時を越えて君に

「食べているところをイメージするだけなら太らない!

これこそ私が長い年月をかけ、考案した究極のダイエットなのだぁ!!!」




右腕を天へと高々と上げ、誇らしげに胸を張る茜。



彼女にしか見えないビジョンがそこに広がっているのだろう。



もしかしたら、彼女の目の前には視界を埋め尽くすほどの大観衆がいるのかもしれない。





「って、何故帰るんだい!?

話はまだ終わってないよ!?」




「いえ、もう十分です」




まだまだ話し足りない、とでも言いたげな表情で茜は頬を膨らませた。



子供みたいにブーブーと不満を言っている。




………まあ、茜の思考は子供並なのだが。





湊は適度に茜に手を振って図書館を後にした。