中一の最初からテニス部だったけど、
最初のデビュー戦は、気の強い自信過剰の子と先輩たちに交じってペアだった。
プレッシャーに勝てずに、その試合は惨敗。
その次に、仲のいい子とペアになった。
もちろん、ペアというのはダブルスのテニスのペアだ。
その子とやってるときもすごく楽しかったけど、思うように伸びなかった。
次の子も、仲の良かった子。
とてもうまくいったし楽しかったけど
やっぱり、やっぱりうまくいかなかった。
「ちいとは、なる気がしてたんだよ。本当に」
目の前ではしゃぎまくってる祐樹ちゃんを見て、あたしは運命なのかと思った。
お互いがお互いに何かを感じてたんだ。
「ちょっと先生に感謝しようね」
そういってあたしも笑った。
これが始まりだった。
いつもと変わらないペア替えの風景。
今思えば本当に…
運命だったんだよね?


