黒衣の牙狼

「悪いね、今は他人を助けるどころじゃないんだ」
モヒカンはフラつきながら、近くにあったイスに腰を下ろした

友里は軽く深呼吸した
「・・・なにがあったの?」

「見ての通り。襲撃されたのさ」
ウチは敵が多いからね、とモヒカンは肩をすくめた

「女の子たちは?」

「いない時で良かったよ。不幸中の幸い」

「ふ〜ん」

暗闇になれた目で、店の奥をのぞく
何人かの男たちが倒れているのがわかった

「姫神って人は?」

「デートじゃないかな?まぁ・・・」
モヒカンは、思い詰めた様子で言葉を区切った
「いても・・・結果は変わらなかったと思うけど」