黒衣の牙狼

薄暗い店の中を、注意深く歩き始める奈美と友里

靴底が、割れたガラス片を踏みつぶす

「あの・・・クラブってこんな感じなの?」
奈美は、こんなに散らかってちゃ踊るのも大変だなと思いながら、わずかな可能性をたずねた

「違う。デザインにしては凝りすぎだよ」
辺りに気を配りながら答える友里
(誰かいるかもしれない・・・)
入り口から遠ざかるにつれ、外光が届かず暗闇に近い
「誰かいないの?」
足を止め、声をかけてみる

この荒らされた状況は、キャムキャムを連想させた