「えーあと少しだから大丈夫だよ!!
じゃあ、辛くなったら言えばいいじゃん」


「…うん」


「ねぇ、疲れたから、ジャンケンしない?」


「えー!もう?早いよ」


「そうだよ、まだ早いよ!」


「そうかな…わかった」


結局、いつまでたってもジャンケンをすることはなかった。

気づいた時には、北村さんの家の前についていた。


体は、ランドセルの重さでくたくただった。


「疲れた…」

「未央ちゃん、ありがとう。気をつけて帰ってね」


「じゃあ、私達もここで、バイバイね」