でも、憧れていた時間も楽しい時間も長くは、続かなかった。

いつものように歩いていると北村さんが話をしてきた。

「ねぇ、4人でジャンケンして負けた人が勝った人の言うことを聞くゲームしない?」


「それいいね、やろう!」


「言うことって何するの?」


「たとえば、ランドセルを持つとかは?」


「おもしろそう!
じゃあ、4人でジャンケンしよう!」


「じゃあ、決まりね!」


「せーの、ジャンケンポン!!」