その当時、そこまで話題にはなっていなかった、
“美容整形”の話が聞こえてきた。


「ねぇ、美容整形って知ってる？」


「美容整形でしょ、知ってるよ、よく雑誌とかに広告載ってるよね」


「ねぇ、整形って、どう思う？
私、目をいじりたいんだよね」


「興味あるけど、
手術とか怖いし、
それに手術代とか高そうじゃない？」


目の手術？
美容整形ってなに？

その日、私の頭から美容整形の言葉がはなれることはなかった。


仕事帰りにコンビニにより大量に
ファッション雑誌を買って、
家に帰るなり美容整形を調べた。


そして“美容整形”それは、驚くものだった。


顔にメスを入れ、
目の瞼を切開したり糸をとおしたりと

一重の目を二重にしたりと考えられないような手術をすることだった。


手術をした顔は、
別人のように変わり、
同一人物には思えないような

顔に変わることができる手術でもあった。

“美容整形”それは、私にとって、最初で最後の希望だった。


私は、今までにない、大きな衝撃を受けた。


そして、その時、
自分の中で確信した。