――そして数分後。




「お早う!准君ー!」


「お早う」



女子の青い声援にニッコリ答えながら、俺は自分の下駄箱をパカッと開けた。




……瞬間




バラバラガサッ!!



…物凄い勢いで小さな下駄箱から出て来た大量の大中小様々な物。





それは………


「ヒューっ!
相変わらず准は毎年凄い量だなーっ!」



面白がってちょっかいを掛けてくるウザい奴は無視して、俺は落ちた物を一つ一つ拾う。




…この一つ一つ全てがチョコだとは思いたくないのが山々だ。


でもチョコなのが現実である。