そう思っていると、
ダダダダッ!
…一気に階段を掛け上がる音。
チャイムは鳴らすがそのまま無断で入る。
そんな無用心な奴は一人しか知らない。
バンッ!
「秋お兄ちゃん!」
…柚葉だ。
いつの間にか制服から私服に着替えていて、かなりのミニスカートを履いていたのが印象的だった。
すると兄貴も驚いた顔で、柚葉をじっと見ていた。
「…柚ちゃん?どうしたの?」
「秋お兄ちゃん、明日帰るって本当なの!?」
…今聞いたのかよ。
その鈍感さに半分呆れながら俺はため息を一つ落とした。
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