ガバッ! 「きゃあ!」 布団の中から腕が出てきて、腕を捕まれた。 「…奈央…?」 寝起きの声で拓海が喋った。 「た、拓海!?起きてたの?」 「…今、起きた。」 「そ、そうなんだ。おはよ♪」 …作り笑い。 「何?寝込みを襲いに来たの?」 「違うよ!」 「じゃあ、何?」 う… えっと… ここは笑うしかないっ! 「あははっ!」 「何笑ってるんだよ。 誤魔化すなよ。」