「…結婚式…は?」 あたしは恐る恐るベッドの隣に座る拓海に聞いた。 「もちろん中止」 「…ごめんなさい!」 本当に申し訳なかった。 「っていうのは嘘で 赤ちゃんが生まれたら 3人で結婚式しよう」 そういって拓海は あたしの手を握ってきた。 おっきくて あったかい手。 「ありがとう、パパ」