拓海に言えないまま


大樹と会う日になってしまった。



「あたし、ちょっと出かけてくるね!」


「車は?出させようか?」


「平気。近場だし。」


「そっか。気を付けてな。」

そういって拓海はあたしにキスをしてきた。




「いってきます。」