――翌朝


『……い!おい』


微かに聞こえる声で目を覚ます。




起きると目の前には愛しい人の顔。



愛しい人が目を開けたときに移ることがどれだけ幸せな事なんだろう。






『…おはようございます』



リビングに行くと朝食がテーブルに並べてあった。



先生、作ってくれたんだ。



また嬉しさが込みあがる。







『学校の道のり分かる?』


『何回か通った事あるんで分かります』


『じゃあ気をつけていけよ』



そう言って先生の家から学校に向かった。





先生とずっと一緒にいれることは本当にうれしい。




でも…。


先生は私なんかがいたら迷惑じゃないだろうか。




そんな気持ちが少しずつ溢れていた。