出会いは突然。桜が私の頭の上をヒラヒラと舞い降りる季節、春。



わたしはステージの上で転任職員の挨拶を聞いているとき、もう彼に釘付けになっていた。




吸い込まれるような黒い瞳に目が離せなくて、恋に落ちたんだ。




言わゆる一目惚れ。





近くに座っている女子たちもコソコソ話しているから人気のようだ。







ところが、その先生は私の担任で。



しかも部活の顧問になったんだ。






初めはビックリしたけど内心すごく嬉しくてウキウキしていた。







この頃、つまらない学校も楽しくなるかなって思い始めていた。