「何勝手なことしてんだよ」
「……」
「さっき、言ったろ?心配かけさせんな、って」
「ごめんなさい…」
でも、
「加奈子さんたちは?」
なんとなく奈子さんの話は口にしづらくて、わざとそういう言い方で聞いた。
「あぁ、陽太郎?あいつがお前が帰ったことすぐに言いに来てくれたんだ」
「こっちにきて大丈夫だったの?」
「なんで、ダメなの?」
逆に聞かれると辛い、けど。
「ほら…中学の時の……」
「あぁ…今頃加奈子としゃべってると思うけど」
「そう…」
佑は「やっぱりな」とつぶやいてから
「とにかく、乗れ」
と言って、背中を向けた。
もしかして、
おんぶ?
「いや、いい!」
「いい、じゃねぇよ。歩けてないし」
「でも・・・」
「誰も見てねぇから大丈夫だよ」
確かに人通りは少ないけどさ、、、
私は、佑の背に背負われながら、
ダイエットしとくべきだったな……
なんて考えてたんだ。
あ、そういえばさっきからいつものようにしゃべってる。

