「ごぶさたしてます。今日はいきなりすみません」
「佑くん、久しぶりね。お隣は…」
「こんにちは!はじめまして。倉吉実桜といいます。今日はよろしくお願いします」
「実桜ちゃん、固いって」
奥からヒロが顔をのぞかす。
「母さん、その女の子が佑の彼女」
「あら~。そう!?佑くん、とてもかわいい彼女ね」
「母さん、もういいから早く用意してやってくれよ」
「はいはい。実桜ちゃん、こっちにどうぞ」
「お、おじゃまします」
ヒロのお母さんに案内された部屋に入ると、
中にはもうすでに浴衣姿のチエと加奈子さんがいた。
「チエ、加奈子さん、すごくかわいい~!」
「えへへ。ヒロのお家って呉服屋さんなんだって。だから」
そういうことか~。

