何度でもなんどでも

「佑は来ないわよ。アハハバカな女。やっぱり文科ってこれだから」



顔に熱く血が上る。


騙されたっ!


出口をみるけど、塞がれてて動けない。



誰かっ




助けてっ!



男が一人覆いかぶさってくる。



目の端でもう一人の男がジャケットをぬぎながらカメラをだすのがわかった。



私は足をバタバタさせるけれど、



男に体を押さえられ身動きがとれない。



叫ぼうにも、口を手で押さえられ、息すら苦しい状態だった。


怖い

怖い


後ろでさっきの女の人が言ってる。


「文科なら文科らしくおとなしくしてろよな」



悔しくて涙すら出ない。



男の手が私のジャケットを広げて、ブラウスに手がかかった時に、



きゃっ、という声とダンッと何かを打ち付ける音がして、私にかかっていた力が急に弱まった。



私は閉じていた目をそっと開ける。