何度でもなんどでも

「はーい」


廊下には小さい大人しそうな女の人が立っていた。


胸には理数科のバッジ…。


「あの…私佑くんの友達なんだけど、今日は場所を変更して欲しいって伝言が」

雨なら休み、なんだけどな?


彼女が教えてくれたのは理科実習室。


佑は生徒会活動があって少し遅れる、ってことだった。



「チエ、ごめん。私ちょっと行ってくる」


小声で話す私に、チエも小さい声で返す。


「でも…今日」

そう言って窓の外を見るチエ。


「なんか気になるの。私行くわ」



そう言って教室を飛び出した雨降りのお昼時。