きっと昔、



こんな風に幹太さんと華子さんの恋の想いが



ここから舞い上がったんだ。






何十年後。



またおなじサクラの木の下で



あなたと出会えたこと。



今ではとてもよかったと思ってる。



見つけてくれてありがとう。



これからは私達が幸せになるから。


***


いつまでもサクラの木を眺める私に


チュッ


佑はすばやくキスをして、私の手をひっぱるんだ。




「ミオ、行こう!」



そうやって二人で走り出す先は、



これからの未来。



私と佑の。



他の誰でもない私達の未来。



大好きだよ。