「そうそう!

で、どうなの?」



佐織が目を輝かせて聞いてきた。



どうって言われても・・・



『さっきは教室の前で会っただけで・・・

別にどうもしないよ〜?』


私がそう言うと佐織は

すごく残念そうだった。



「なぁ〜んだ!つまらないの。」



「こないだの新聞部の企画でやった

美男美女コンテスト集計したら1年は

七香と伊藤くんが
断トツで1位だったから・・・」



「もし付き合ってたら伝説のカップルだ!

・・・とかで大スクープだったのに!」



なんか佐織悔しそうだなぁ〜



『そうなんだぁ〜』



私はよくわからなくて他人事のように言って


とりあえず笑っといた。




緑は佐織の記者魂?と


七香の天然さに呆れていた。


(七香絶対わかってない・・・)




「あ、美男子と言えば4月に2年に転校してきた・・・

日野 陽先輩!

あれはもうすごいわ」



佐織が興奮して言った。



『え?』



私はその名前を聞いて思わず声を出してしまった。



それを見逃さなかった佐織は



「まさか知り合いっ!?」



って聞いてきた。