『暴力で女を黙らせるなんて
アンタって最低だね!』

目の前まで来ていた彼に
電話ごしに大声で言った瞬間
彼が右手を勢い良く曲げ
私の左頬当たりに
勢い良く飛ばしてきた。

私はとっさに避けて
彼の胸ぐらを思い切り掴んだ。
すると彼も
私の胸ぐらをガシッと掴んだ。

つい数分前まであった自信が
シャボン玉のように割れた。
そして消えた。

この人‥‥本気だって。