私は彼に会って
直接話がしたかった。
だから彼が私の姿を
探す方法を考えた。
━挑発━
その二文字が頭に浮かんだ。
もぅ‥どうでもいい。
だから私は彼を挑発した。
『会って話もできないの?』
『ヘタレ』
そういうと彼の口調が
巻き舌混ざりになった。
『てめぇ!ぶん殴ってやるよ』
いつもなら、そんな言葉を
いわれたら怖がる私。
でも今回は違った。
いくらキレても
さすがに女を殴るなんて
できないだろうという自信と
殴られたら大声で悲鳴を上げて
悲劇のヒロインを演じて
やろうって思っていた。
もう‥私は負けない!
公園にいる事を告げると
彼の姿が遠くにあった。
全く似合わない
ヤクザみたいな歩き方で
私に向かってきた。
