部室から教室に戻ると、夕が圭都と帰るとこだった。


夕が圭都の腕に自分の腕を絡めて私を見た。



『令ごめんね。今から圭都の家に行くの。



ラブラブの二人の邪魔しないでね。』



圭都が私を見る。



なんで圭都泣きそうなの?


泣きたいのは私だよ。



圭都私のチョコレートも食べてね。



さよなら圭都。



窓からもう二人の姿が見えない。



『立花まだ帰らないのかよ。』



だって今帰ったら、圭都の部屋に夕がいるんだよ。



又二人がキスしてるとこなんか見たくない。



『そんなに帰りたくないなら、俺とデートする?』



え、私とデート。



『俺さ、ずっと立花の事好きだったんだよ。



だけど、圭都が令は駄目だからって言うんだ。



どうしてって聞くと、俺が令好きだから駄目だって言う訳。



あいつ令が好きだって言うヤツみんなに、



令は俺のだから駄目だって、言い続けていたんだよ。


だからみんな圭都相手ならって諦めたのに、



圭都のヤツなんで夕と付き合ってるんだよな。』



そんなの分からないよ。